bullet020.gif2006年11月26日

■ 観察しない管理者達。 ■

うーん、最近、なんか事件が起こるとよく「監督不足」のような話が出てくるけど、
ここら辺についてちょっと言いたいことが。

基本的にさ。こーいう、「監督不足」の話が出てくると絶対に
「下が提出したモノを鵜呑みにしていた」だとか「下から提出していた書類が不正なものだった」
とかそー行った話が対になって出てくる。

例えば、高校の未履修問題で高校側が教育委員会にウソのカリキュラムを提出していた・・・とか言うのがそれだ。
あと、国の周りの話であれば金融庁周りでも似たような話を聞いた記憶があるが細かいことはわすれた。


だけどさぁ、ホントはそれってどうなのよ・・・ってのが今回のお話。


大まかに分けて管理の仕方には二種類ある。つまり、

 1.被管理者に何かを提出されて、それをチェック・指摘する方法。
 2.被管理者の様子を随時観察して、非があれば随時指摘していく方法。

前者は、学校の期末テストがそれにあたる。「できたモノに関してチェックする」と言う方式だ。
これは基本的には何か完成した際に、その完成物が水準を満たしているかどうかを判断するのに適している。
つーか、適していると言うよりも完成物のチェックする以上それ以外に手はないだけなんだが。

後者に関しては、例えば武道や新体操なんかの個人競技スポーツでマンツーマンでモノを教えるのが
それにあたる。彼らは技の反復練習や自由演技をじ〜っと観察して、ダメなところがあればその都度指導を行う。



で、まぁ、いわゆる監督不行き届きが起こるのは往々にして前者だ。

理由も結構はっきりしている。
つまり、前者のチェックってのは「完成したモノそのもの」を対象にするから役に立つのであって、
それ以外の場合は常に「チェック対象者の能力および恣意性」っつーものが常に関与してくる。


例えば、未履修の問題で教育委員会に履修表を学校が提出する例をとってみよう。

図式としてはこうなる。

管理側:教育委員会
 管理対象  :実際の時間割
 チェック対象:学校が提出する履修表
 管理される側:学校


で、手順としてはこうなる。
 1. 学校が時間割を建てる。
 2. 学校が履修表を作成する。
 3. 学校が教育委員会に履修表を提出する。
 4. 教育委員会が履修表にかかれた内容が規則と合致しているかチェックする。


ここで問題になってくるのは「時間割」を管理すべき「教育委員会」が
「時間割」には一切ふれず、それについて記載されているはずの「履修表」
についてのみチェックしている事だ。

ここでは「時間割」に対する「履修表」の妥当性は学校側の能力と誠意に依存する。
学校側の能力が足りなければ時間割が正しくても履修表が間違ってる場合もあるし、
何らかの理由で時間割のチェックをされたくない場合、「履修表」が意図的に「時間割」とは
違っているモノになっているかもしれない。

つまり、管理者がどうあがこうと、こう言う管理の仕方をしている限り
正しく管理できるかどうか「管理される側」に依存してしまうわけだ。


こういう例には枚挙にいとまがない。
例えば、CMMなりPMBOKのプロセスを中途半端に取り入れた結果、
下の人間が「上申する書類が増えた」なんて言ってるのはすべてこのたぐいの話しだし、
耐震強度偽装なり、会計報告偽証なりで「気づかなかった」なんてものこのたぐいだ。


え〜、なにはともわれ。
本当に物事を管理したかったら、結局は「下が報告してきたモノ」ではなく
「下の人間が完成に向けて作ってるモノそのもの」を管理側が捕まえて
しっかり観察するしかねぇって話しでした。

posted by ウィル at 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | メモ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/28334369
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。